外壁を張り替えるならどっちを選ぶ?塗装仕上げvs左官仕上げ
投稿日 2023年10月11日
こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の村木です。
一般的に外壁は、10年に一度ごとに大きなリフォームのタイミングがくると言われています。もちろん、耐久性に優れた外壁材や塗料を使われている場合は、もう少しメンテナンススパンは長くなりますし、こまめに適切なメンテナンスを行ってきた場合は、品質を保ち続けている場合もあります。また、建築地の陽当たり具合や、風通しの良さなどによっても左右されるので、あくまでも目安のタイミングとして覚えておいていただければと思います。
外壁材自体の劣化が激しい場合には、既存の外壁を剥がして再施工する張替や既存外壁に新しい外壁材をかぶせるカバー工法などのリフォームが必要となります。新しい外壁をどんなイメージにしようか悩むのは楽しい時間ですが、その際、外壁の仕上げによる特徴の違いやメンテナンスについても考えることは大切です。将来的にメンテナンスを行う際、材質に著しい劣化や損傷が見られない場合は、「再塗装」または「左官の塗り替え」を行うことが大半です。メンテナンス時に違う仕上げへ変更することも不可能ではありませんが、コストや手間が大きく掛かってしまいます。
塗装仕上げと左官仕上げについて、それぞれどんな特徴があるかやけメリットとデメリットについて解説しますので。外壁選びのヒントとしていただければと思います。
塗装工事と左官工事の違い
外壁の大規模な修繕工事で行われる塗装工事と左官工事の施工方法について解説します。
◎塗装工事
塗装工事は、塗料を外壁全体に塗る工事です。外壁全体を洗浄して汚れを落としたり、劣化部分を補修した後、刷毛やローラーを使用して、下塗り、中塗り、上塗りの3層で仕上げます。塗料の種類によって、表面に膜を作って防水するものと、外壁材に油分を染み込ませて水をはじくようにするものとに分けられます。
塗料については、下記のブログを合わせてご覧ください!
外壁リフォームに使用する塗料の選び方は?業者依頼・DIYのどちらも必見!
◎左官工事
左官工事は、土やモルタル、漆喰をコテやローラー刷毛を使い分けながら塗る工事です。塗装とは違い「固体物」を塗りやすくのばしたもので仕上げます。日本の伝統的な職人技といえます。
塗装工事と左官工事のメリットとデメリットは?
塗装工事と左官工事のメリットとデメリットについて紹介します。
◆メリット
◎塗装工事のメリット
・施工がしやすい・・・凹凸の多い形状や細かい部分でも問題なく仕上げられます。また、施工範囲が広い場合でも、短期間で塗ることができます。
・好みの色を選べる・・・塗料の種類によっては、塗料を混ぜ合わせてお好みの色に調色することができます。
◎左官工事のメリット
・自由なコテムラをデザインできる・・・職人の手作業で塗装剤を壁に塗っていくため、コテの動かし方によって、お好みの模様で仕上げることができます。櫛引仕上げと呼ばれるボーダー柄の他、波を描いたような流線形なども可能です。外壁全体に立体感が出せるので、日あたりによる陰影を楽しむこともできます。
左官と聞くと、和室の塗り壁をイメージされる方も多いのですが、和風な仕上げだけでなく、すっきりとしたフラットな仕上げや南欧風の外壁にもピッタリです。コテムラを出さないすっきりした仕上げや大理石のようなクールな仕上げとすることも可能です。
・防火性に優れる・・・塗り壁の塗装材は、下塗り材も上塗り材も土や砂、石、火山灰などを主成分とした不燃性の材質でできています。そのため、防火性能は抜群です。
◆デメリット
◎塗装工事のデメリット
大きなデメリットはありませんが、個性的な外観を目指すのは難しいです。また、下塗りの工程がきちんとしていない場合、劣化が早まる場合があります。
◎左官工事のデメリット
・天候に左右されやすい・・・気温や湿度の影響を受けやすく、乾燥期間が長く必要となる場合もあります。
・技能のある職人が減っている
左官工事は職人の手作業によるで、技量による差がでやすい工事です。高い技術を持った職人は年々高齢化により減少しています。また、塗り込む厚さを均一とすることにも高い技術が必要で、厚みが足りないとひび割れしやすくなるなどトラブルの原因となりがちです。また、
・工期が長く、コストも掛かる・・・全て手作業で仕上げるため、工期が長くなりがちです。また、コストもそれなりに掛かってきます。
・こまめなメンテナンスが必要・・・外壁表面に凹凸をつけて仕上げると、どうしても凹凸部分に汚れや水分が付着しやすくなります。そのまま放置してしまうと、カビやコケの原因となるのでこまめなメンテナンスが必要です。その他、経年劣化により、ひび割れが起きる可能性もあり、適切なメンテナンスを怠ると、ひび割れ部分から水が浸入してしまいます。
リフォーム時におススメなのはどちらの仕上げの外壁?
お客様が外壁について、どのような点を重視するかによって異なります。
◎塗装工事
メンテナンスの手間を減らしたい場合やできるだけコストを安く抑えたい場合、また、カラフルな色味で仕上げたい場合は、塗装工事がおススメです。
◎左官工事
オリジナリティのある外観や自然素材を利用したのあたたかみを取り入れた外観がお好きな方におススメです。また、日本医古くから伝わる技術なので、古民家のリノベーション時にも味のある古民家らしさを損なうことがありません。
まとめ
外壁のメンテナンスで行われる塗装工事と左官工事について紹介しました。どんな外観をイメージしているのかだけでなく、住み続ける中ではメンテナンスの頻度も大切です。実際に施行されたお客様からは、計画時には、「一年に一度くらいなら・・・」と思っていても、実際はなかなかメンテナンスに時間を割くのは大変だったといったご意見もお聞きします。
どんな仕上げがご家族に最適なのか決め切れない場合やお悩みをお持ちの場合は専門業者に相談する方法もあります。地元の専門業者であれば、地域の気候の特性などを熟知しておりますので最適なメンテナンスのスケジュールについてもご説明させていただくことができます。メンテナンスが負担に感じられる場合もあるので、どんなスパンでどういったメンテナンスが必要なのかといったスケジュールを確認してから検討されるのもいいかと思われます。
外壁のリフォームを検討されている場合は、ぜひマサキホームまでご相談ください。現地を確認調査した結果やこれまでの実績を踏まえて、お客様のニーズやご予算に合わせたアドバイスが可能です。また、外壁だけでなく、近いうちにメンテナンスが必要となりそうな箇所も合わせてお伝えさせていただくことができます。まずは一度お問い合わせください!
こちらのブログで、外壁の張替えや仕上げについて詳しく解説しています。
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