外壁リフォームに使用する塗料の選び方は?業者依頼・DIYのどちらも必見!
投稿日 2023年3月9日
こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の村木です。
今回は、外壁リフォームで使用する塗料を選ぶときのポイントについてご紹介します。
一般的に、屋根や壁に塗られているペンキやニス、樹脂素材の流体物を「塗料」と呼びます。なかでも外壁の塗装に使用する塗料を「外壁塗料」と分類します。外壁塗料は、住宅や建物の外壁に塗って、汚れにくくしたり、見栄えを良くしたりできる家づくりには欠かせない存在です。以前は、外壁塗料に溶剤の塗料の比率が多く使われていましたが、現在は、使い勝手や安全性などさまざまな面から水性塗料を使うケースも増えています。
塗料を選ぶことは、外壁リフォームにおいてとても重要なことです。なぜなら、デザインを変えたい場合は、塗料の変更も必要となりますし、費用面(塗装時、ランニングコスト)や耐用年数、デザイン性などを考慮するからです。特に女性の方がおしゃれな住宅外壁のデザインに一新したいというときは、塗料をじっくり選びましょう。
塗料には、複数の種類があり、目的や予算に応じて選ぶ必要があります。そこで、外壁塗料について性能や耐用年数、費用などを種類ごとに詳しく解説します。
近年ではほとんど使用されることのなくなった外壁塗料がアクリル塗料です。特に新築住宅のように長い耐用年数が求められる住宅の外壁塗装では、4~8年ほどしかない耐用年数では足りないことが需要低下の原因です。
生み出されたのが1900年代中頃で、当時は色鮮やかで、住宅の外壁塗料として人気があったのです。しかし、新たにウレタンやシリコンといった高性能な塗料が生み出される中で、アクリル塗料は住宅の外壁塗装であまり使われなくなります。アクリル塗料は、耐用年数が低いだけでなく、耐久性にも欠けており、ひび割れが起こりやすいという問題があります。また、他の塗料に比べて透水性があることや汚れやすいことなども挙げられるのです。
ただし、アクリル塗料は費用が安く、使い勝手に優れているため、DIYで外壁する場合などには重宝されています。その場合、水気を弾くような外壁材の上から使うのは難しいことに気をつける必要があります。また、1500円前後(1,000円~1,800円)/㎡と単価が安く、住宅の外壁塗装予算を抑える場合には、あえてアクリル塗料が使われるケースもあるでしょう。
塗装する外壁の素材を選ばず、木材や金属などさまざまなパターンの外壁に利用できる塗料がウレタン塗料です。耐用年数は6~10年とアクリルほど短くありませんが、住宅の外壁に使われることは少なくなっています。特に外壁リフォームを部分的に実施する補修作業などに向いています。単価は2,000円前後(1,700円~2,500円)/㎡と1つ上のウレタンよりも価格が安く、予算を抑えて中古住宅外壁の再塗装などに向いているのです。
このとき、ある程度築年数が経っており、建て替えまであまり時間が残されていない(10年以内)というケースには適した塗料です。また、特性としてウレタン塗料には柔軟性があり、凹凸のある外壁の細部や突起物にも使用できます。仕上がりはツヤを出せるため、高級感を出す場合にも適しています。ただし、ウレタンはシリコンの下位互換として見られることが多く、「ウレタンを選ぶくらいなら多少高くてもシリコンを選んだほうが品質的によい」というように現在では塗料として選ばれにくくなっています。
一般的な住宅外壁に人気の塗料として長年使用されているのがシリコンです。シリコンは、市場で人気の塗料ということもあり、メーカーが多くの商品を提供しており、塗料のバリエーションが豊かというメリットがあります。何より、耐用年数が新築住宅向きの10~15年です。しかも3,000円前後(2,500円~3,500円)/㎡の費用で収まるため、コストパフォーマンスを考えたときに長持ちで性能が高く、値段も高すぎないという基準で選べるのです。ちなみに、性能としては汚れが落ちることや水を通さない撥水性能、紫外線に強いことなどが挙げられます。
一方、デメリットとして塗膜が硬いためにひび割れが起きやすいこと、そして費用がウレタンよりも少し高いことです。DIYにしろ業者依頼にしろ、メーカー商品の選択肢が多く、耐用年数の長さから塗り替え頻度を抑えられる塗料です。
近頃は、さらに性能の高いフッ素やラジカルが登場したため、シリコンを選ばない人も増えていますが、ある程度の耐久度と予算のバランスを取れるという点で、いまも人気が高いことに変わりはありません。
フッ素と聞くと歯磨き粉の成分を思い浮かべる人がいるかも知れませんが、まさしくその成分が使われているのがフッ素塗料です。フッ素塗料は、他の一般的な塗料に比べて価格が高く設定されています。実際に、相場が3,500円~5,000円/㎡となっており、安価な塗料に比べて2倍近い費用がかかることもあります。
その代わり、耐用年数は高く、15~20年近くまで伸びます。フッ素塗料の高い性能は、その長い耐久性だけでなく、親水性(汚れを落としやすくする)や防藻・防カビ性、耐摩耗性(ツヤの減少率が20年で1割程度)、耐薬品性(酸性雨に耐える)などさまざまです。
ただし、価格の高さやひび割れのしやすさ、ツヤありしか製品がないなどのデメリットはあります。
もちろん、一概に費用が高いといってもメンテナンスや塗替えの回数が耐用年数の長さによって単純に減るため、総合的に見ると高い費用というわけではなく、性能に見合った単価といえるでしょう。
高性能なものとして各種メーカーが打ち出している塗料にラジカル塗料があります。ラジカル塗料は「ラジカル制御型」「ラジカルフリー」「ラジカル制御型ハイブリッド」塗料として新たに市場で出回っています。耐用年数は12~15年で、費用が3,000円~4,000円/㎡です。フッ素より耐用年数や費用は少ないですが、シリコンよりも高性能なため、シリコンの上位互換として人気を獲得しつつあります。
ラジカルは、酸化チタンという白色塗料に添加物を加えており、汚れの付きにくい低汚染性や天候によって受けるダメージを減らすなどチョーキングの防止などにも有効です。ただし、仕組みがわかりにくく、活用まで至らないケースもあるため、DIYには難しく、業者によっては取り扱っていないこともあります。
無機塗料は、無機系ハイブリッドとも呼ばれる耐久・防火性能に優れた塗料です。耐久力に関する性能の高さから、公共施設等に積極的に使われており、耐用年数が15~20年以上と、塗装年数が20年を超える建物もあります。ちなみに、「無機」という名前が付いているのは、塗膜の劣化原因である有機物の割合を下げて、代わりに無機物であるガラスや鉱物を加えているためです。
費用は5,000円前後(4,000円~5,500円)/㎡と高めです。それからもう1つの欠点として、耐用年数が長すぎるために塗り替えやメンテナンス時に発生する費用ロスが起こることです。タイミングが一致せずに、塗ったばかりのところも合わせてまるごと再塗装が求められるなどの課題があることには注意が必要です。
今回は、外壁リフォームするときに必要な知識として外壁塗料の種類について取り上げ、性能や耐用年数、費用などを説明しました。外壁塗料には、安くて耐用年数・性能が落ちるものとそれなりの費用である程度の耐用年数・性能を保持するもの、費用が高い代わりに耐用年数・性能の高いものがあります。DIYするか業者依頼かでも使う塗料は変わってくるため、目的や予算に応じて外壁塗料を選んでみましょう。
リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。
施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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マサキホーム㈱ お問合せ窓口 担当 山根
外壁の仕上げいろいろ。それぞれの特徴やメンテナンス方法を一挙公開!
投稿日 2022年11月29日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、柳沢です。
みなさんのおうちの外壁にはどのような建材が採用されていますか?近年の住宅の外壁はタイルやサイディングボードという既製のパネルを貼って仕上げることが多いですが、吹き付けで仕上げた外壁にも根強い人気があります。それぞれの好みによって採用される外壁ですが、どんな外壁仕上げもメンテナンスがいらないというものは一つもありません。今回は外壁の仕上げの種類とそれぞれの特徴、外壁を長く大切に保つためのメンテナンス方法についてお伝えします。
外壁の塗装やリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。
外壁の仕上げの種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットをまとめました。特徴をあらためて知ることで、注意点などが把握できると思います。
あらかじめ工場でカットされた板状の建材を外壁に貼り付けて仕上げる方法です。デザインが豊富なので「レンガ風」「タイル風」「塗り壁風」など、さまざまな仕上げをサイディングボードで表現できます。サイディングボードは施工性も高く、現在の日本の住宅で最もポピュラーな外壁です。高温で焼き固めた窯業系(ようぎょうけい)、アルミニウムやガルバリウム鋼板を原材料とした金属系、樹脂系や木質系など種類が多いのも特徴です。
☆サイディングボードのメリット
・コストパフォーマンスに優れている。
・工場で生産されているため品質が安定している。
・工期が短くて済む。
・防火性に優れている。
・デザインのラインナップが豊富。
★サイディングボードのデメリット
・外壁にサイディングボードの継ぎ目ができる。
・ボード状なので災害や劣化によりひび割れを起こすことがある。
・サイディングボードの寿命は20年~40年だが、塗装やコーキング処理のメンテナンスが10年に1度程度必要。
磁気質やせっ器質の石や土を正方形や長方形に一枚ずつ高温で焼き固めた建材です。タイル一枚は小さなものですが、一枚ずつ貼るわけではなく、シート状やボード状にまとめられたものを接着して施工することがほとんどです。
☆タイルのメリット
・耐久性が高い。
・防汚性に優れている。
・高級感がある。
・デザインやカラーが豊富。
★タイルのデメリット
・採用時のコストが高い。
・災害や施工不良などが原因で落下する可能性がある。
・サイディングに比べると重い。石目調など重量のあるタイルを採用する時は壁にかかる荷重を考慮する必要がある。
引用:Panasonicより
モルタル外壁に、細かな砕石とセメント、樹脂、塗料を混ぜたものを、コンプレッサーを使って吹き付けます。ローラーやコテで施工しないため短時間で仕上げることができます。仕上げの表面はマットでざらざらとした砂壁のような仕上がりです。1960年代から80年代にかけてモルタル外壁の代表的な仕上げとして採用されてきました。
☆リシン仕上げのメリット
・コストパフォーマンスに優れている。
・透湿性・通気性に優れている。
・吹付の凹凸でモルタルの無機質な質感に温かみを出すことができる。
★リシン仕上げのデメリット
・塗膜が薄く、下地のモルタルの収縮に対応できないためひび割れしやすい。
・吹付の凹凸に汚れがつくと取れにくい。
・湿度の高い場所、北面などではカビやコケが発生しやすい。
モルタル外壁に石灰と水を原料にしたスタッコ材をコテやローラー、吹き付けなどで施工した仕上げです。吹き付ける工法では、リシン仕上げに比べると厚みや立体感のある仕上がりになります。コテやローラーを使って仕上げる工法では、意図的に扇形や四角形にコテ目を残し模様にするなど、技術者のスキルやセンスが光る仕上げになります。
☆スタッコ仕上げのメリット
・壁面に凹凸ができ、重厚感やオリジナリティを出せる。
・リシン仕上げに比べると耐久性が高い。
★スタッコ仕上げのデメリット
・凹凸があるため、汚れがつきやすい。
・塗り替えのコストがかかる。
・下地の劣化などにより塗膜が膨れることがある。
・職人のスキルによって仕上がりが左右される。
外壁仕上げそれぞれの耐久性やメンテナンス方法についてお伝えします。適切なタイミングでメンテナンスを実施すれば、外壁を長持ちさせることができますよ。
サイディングボードの寿命は20年~40年です。サイディングボードの継ぎ目のコーキングが劣化するとそこから雨水が浸入し、サイディングボードの劣化や雨漏りを引き起こす恐れがあります。10年に1度はコーキングのメンテナンスとサイディングボードの塗装をあわせて実施することがおすすめです。サイディングボードが寿命を迎えたら上から別のサイディングボードを重ねて貼ること(カバー工法)や、新しいサイディングボードに貼り替えることもできます。
タイルは採用時のコストが高いというデメリットがありますが、その後のメンテナンスはほとんど必要ありません。長い目で考えるとお得な外壁の仕上げとも言えるでしょう。主なメンテナンスとしてはタイル目地の補修です。大手ハウスメーカーのタイルでは目地のメンテナンスが不要と謳っている製品もありますが、外壁に接着させている以上は剥がれる可能性はゼロではありません。
リシン仕上げの耐用年数は使用する樹脂によって異なりますが、8年前後です。ひび割れを起こすと雨水が侵入してモルタルの下地にまで影響するのでこまめなメンテナンスをおすすめします。リシン仕上げのメンテナンスは塗装で行うことが多いですが、ひび割れを起こしている場合はひびにコーキング材を充填してから表面にあらためてリシンを吹き付けます。またリシン壁の上からサイディングボードを貼って外壁を一新するという方法もあります。
スタッコ仕上げの耐用年数はおよそ10年です。メンテナンスはたいてい塗装で行います。凹凸部分にカビやコケがついている場合は高圧洗浄などで取り除く必要があります。ひび割れがある場合はコーキング材を充填してから再度表面を仕上げます。
今回は外壁の仕上げの種類とメンテナンス方法についてお伝えしました。外壁は365日おうちを風雨や紫外線から守ってくれる大切な存在です。適切なタイミングでメンテナンスを実施して長く大切に保ちましょう。外壁のことでお困りのことがあれば、ぜひマサキホームが力になりますよ!
リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。
施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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外壁のメンテナンスは塗装だけじゃない!その②サイディングの張り替え
投稿日 2022年8月20日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、自称『釣師カワじいじ』こと川村です。
今回は、前回に引き続き「外壁のメンテナンス」についてご紹介します。
おうちの外壁材に多く使われているサイディングボード。新築住宅は約90%が外壁材にサイディングボードを採用しています。そんなサイディングボードにも寿命があることをご存じですか?紫外線や風雨からおうちを守ってくれるサイディングボードも、年月とともに劣化します。10年に一回程度塗装を実施しても、30年から40年で寿命を迎えてしまいます。しかしサイディングボードは新しく張り替えることができます。今回はサイディングボードの張り替えについてお伝えします。戸建てにお住まいなら、いつかは直面する外装リフォームです。ぜひ参考にしてください。
普段目にしているサイディングボードですが、材質は大きく分けて4種類あります。ここではそれぞれの特徴をお伝えします。
➀窯業系サイディング
セメント約80%、繊維質20%を原料としたものをパネル状に成型した外壁材です。「窯業(ようぎょう)系」という名前のとおり、窯で高熱処理をすることから「窯業系サイディング」と呼ばれています。近年の住宅の外壁材では、ほとんどが窯業系サイディングを採用しています。
ニチハ株式会社より引用
➁金属系サイディング
表面材に柄付けされたアルミニウムを使用したサイディングボードです。他のサイディングボードと同様、裏面は断熱材や防水フィルムで構成されています。アルミニウムは非常に軽い金属です。重さは多く使われているセラミックなどの窯業(ようぎょう)系サイディングの1/8程度です。軽いので張り替えだけでなく、既存のサイディングボードの上から重ねて張る「カバー工法」にも適しています。
ニチハ株式会社より引用
③木質系サイディング
天然の木材を加工したサイディングボードです。チャネルオリジナル株式会社の「ウィルウォール」(画像)は、天然木でありながら防火性能に優れています。長く使えば使うほど、味わい深さが醸し出されるのも木のいいところです。また断熱性が高いというメリットもあります。希少性も高いので外壁にオリジナリティを出したいという方にはおすすめです。
チャネルオリジナル株式会社より引用
➃樹脂系サイディング
塩化ビニールを主原料としたサイディングボードです。日本ではあまり広く知られていませんが、欧米ではわりとメジャーな外壁材です。窯業系や金属系のサイディングボードは、どうしても水害や塩害に弱いのですが、樹脂系サイディングボードは主原料が塩化ビニールのため水害や塩害によるダメージはありません。他にも重量が窯業系サイディングボードの1/10と、とても軽量で建物にかかる負担も少なくて済みます。サイディングボードの目地に使うコーキング材が不要な製品もあり、メンテナンスの面でも優れています。ただ日本ではあまり普及していないため、コストが高い、扱える業者が少ないといったデメリットがあります。海沿いなど水害や塩害を受けやすい地域にお住まいの方は、樹脂系サイディングはおすすめです。
旭トステム外装株式会社より引用
サイディングボードの張り替え工事は、外壁面積100~200㎡の建物で150~300万円が相場です。決して安くはありませんし、不要な工事はしたくありませんよね。ここではサイディングボードの張り替え工事に適した時期の目安をお伝えします。
▣サイディングボードが寿命を迎えている
サイディングボードの寿命は最大で40年と言われています。しかしこの寿命は適切なメンテナンスを実施した場合のもので、使用している期間に外壁塗装などの適切なメンテナンスがされていなければ、大きく寿命が縮まります。また日本の住宅で多く採用されている窯業系サイディングボードは水に弱く、外壁塗装の塗膜だけでは完全に水の侵入を防げません。施工後30年前後からは張り替えに適した時期と言えます。
▣構造躯体にダメージが見られる
雨漏りをしたことがある建物は、外壁の下地や断熱材まで劣化が進行している可能性があります。サイディングボードの張り替えは外壁全面だけでなく、部分的に貼り替えることもできます。早めに補修を検討しましょう。
▣既存のサイディングボードの施工方法が直貼り工法の場合
既存のサイディングボードが直貼り工法で施工されていて20年以上経過している場合も張り替えのタイミングと言えるでしょう。直貼り工法ではサイディングボードと防水紙の間に空気層がなく、湿気や結露をうまく排出できません。逃げ場を失った湿気や結露で、サイディングボードが歪みや剥がれを起こす可能性があります。現在は空気層を設ける通気工法が標準工法となりましたが、2000年以前に建築された建物は直貼り工法の可能性があります。直貼り工法で施工されているかどうかは見た目ではわかりませんので、専門業者に調査してもらいましょう。
サイディングボード張り替え工事の工程をご紹介します。工期は20日前後のケースが多いようです。
➀事前調査
サイディングを実際に部分的に剥がしてみて、構造躯体や腐食がないかをチェックします。もしも構造躯体にダメージが見受けられた場合は、その補修を先に済ませます。
➁採寸
サイディングボードはメーカーや製品によって多少異なりますが、W400㎜×L3000㎜ぐらいの大きさで販売されています。そのサイディングボードを後におうちの外壁の寸法に合わせてカットして使用するのですが、実際の工事の前にサイディングボードが何枚必要になるか採寸をします。
③足場を設置する
おうちの周りに作業するための足場を設置します。重量物を上げ下ろしするため、昇降階段のある足場を架ける現場もあります。足場が架かるといよいよ工事が始まるという雰囲気になりますね。
➃既存サイディングボードの撤去
既存のサイディングボードを剥がします。サイディングボードは重量があるため、この作業は音が出ます。
⑤サイディングボードを張り付ける
新たにサイディングボードを張ります。おうちの外観が新たに生まれ変わる瞬間ですね。
⑥コーキング処理
張り付けたサイディングボードとサイディングボードの境目にコーキング材を充填します。一度施工するとその後は目立つことのないコーキング材ですが、雨水の侵入を防ぐなど、外壁の重要な枠割を担っています。
⑦原状復帰
工事のために取り外していた部材を完成後に取り付けます。具体的には窓の面格子など外壁に付属しているものです。
⑧足場解体
工事のために架けていた足場を解体し、お施主様に引き渡して工事完了となります。
今回はサイディングボードの張り替えについてお伝えしました。築年数が経過すると、知らず知らずのうちに構造躯体にダメージが生じていることも珍しくありません。サイディングボードの張り替え工事では、新築以来のタイミングで外壁材を剥がすため、構造躯体のダメージを発見できることも大きなメリットです。愛着のあるおうちに安心して長く住み続けるために、サイディングボードの張り替え工事はおすすめですよ!
リフォームを満足いくものにするためには、事前のヒアリングが重要です。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリング・施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!
施工の内容や工事費用や工事日数、ご不明な点やご心配な点、気になった点はどんな小さなでも遠慮なくお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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外壁のメンテナンスは塗装だけじゃない!その①カバー工法が今アツい!
投稿日 2022年8月10日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、自称『釣師カワじいじ』こと川村です。
みなさんのおうちの外壁はどのような素材が使われていますか?サイディングボード?モルタル?ALCパネル?紫外線や風雨からおうちを守ってくれる外壁材ですが、外壁材にも寿命があります。外壁のメンテナンスと言えば塗装を思い浮かべる方が多いかも知れませんが、外壁塗装はおもに「外壁材を保護するため」という意味合いで施工されます。外壁の傷みがひどいと、壁材そのもののメンテナンスを考える必要があります。今回は外壁材のメンテナンスの一つ「カバー工法」についてお伝えします。戸建てにお住まいなら、誰しもいつかは考えなければならない外壁メンテナンスのお話です。今、外壁のメンテナンスをお考えの方も、いつかのためにという方もぜひ参考にしてください。
普段暮らしている中で、外壁材の寿命について考えることはあまりありません。しかし外壁材に目で見てわかるようなダメージが生じた時には、おうちの躯体にまで影響する深刻な事態になっているケースも少なくありません。外壁材に適したこまめなメンテナンスが大切です。ここでは外壁材それぞれの寿命についてお伝えします。
多くの住宅で採用されている外壁材です。寿命は最大40年と言われています。ただしこの寿命は、経年劣化に応じてメンテナンスをした場合です。窯業(ようぎょう)系サイディングボードは水に弱い性質があるので、塗装などメンテナンスがされていなければ、水分によって反りやゆがみが生じ、大幅に寿命を縮めてしまいます。近年は、耐用年数が長い製品やメンテナンスフリーを謳った製品も登場していますが、常に紫外線や風雨にさらされている外壁材は、まったく経年劣化しないということはありませんので、状況に応じたメンテナンスが必要です。
モルタルは古くからある外壁材です。近年はサイディングボードの採用が増えたため、新築ではあまり見かけなくなりました。ひび割れしないようにこまめにメンテナンスすることがモルタル外壁を長持ちさせる秘訣ですが、それでも寿命は30年程度と言われています。
ALCパネルとはAutoclaved Lightweight aerated Concreteの頭文字をとった名称で、軽量気泡コンクリートのことです。珪石、セメント、生石灰などを主原料としています。気泡を含んでいるため通常のコンクリートに比べ軽いのが特徴です。ALCパネルの寿命は長く、適切なメンテナンスをおこなえば60年以上使用できると言われています。
ここでは外壁メンテナンスの方法についてお伝えします。築年数や劣化の程度に合わせてメンテナンスを実施しましょう。
もっともポピュラーな外壁メンテナンスです。塗料でコーティングして、紫外線や風雨から外壁を守ります。外壁がサイディングの場合は、コーキング材(サイディングボードの目地材)のメンテナンスも合わせて10年に一回程度の実施が望ましいとされています。サイディングボードの寿命が40年だとすれば、外壁塗装でのメンテナンスは3回ほどで、それ以降は外壁材そのもののメンテナンスが必要ということになります。
☆外壁塗装の費用相場(施工面積100~200㎡)……60万円~120万円
既存のサイディングボードを剥がして、新たなサイディングボードを張るという方法です。上から重ねて張るよりも建物にかかる負担が少なく、既存のサイディングボードの裏側(躯体のダメージなど)のメンテナンスも同時に実施できます。雨漏りをしているなど躯体にダメージが見受けられる場合や、カバー工法に耐えられないほどサイディングボードが傷んでいる場合にはサイディングボードの張り替えがおすすめです。
☆サイディングボード張り替えの費用相場(施工面積100~200㎡)……150万円~300万円
旭トステム外装株式会社より引用
そして今回メインでお伝えしたい「カバー工法」です。既存の外壁材からカバーするように壁材を張り付ける工法です。張り付けたカバー壁によって、紫外線や水分の透過をほぼ防ぎます。カバー工法はサイディングボードの張り替えとは違い、既存のサイディングボードを撤去する手間も費用もかかりません。廃材の排出量を大幅に削減できるため、環境に配慮した工法とも言えるでしょう。カバー工法の耐用年数は30年程度です。
☆カバー工法の費用相場(施工面積100~200㎡)……130万円~220万円
外壁材の上から張り付けるカバー壁にはどのようなものが適しているのでしょうか。既存の外壁材がポイントになるようです。ここでお伝えします。
表面材に柄付けされたアルミニウムを使用したサイディングボードです。他のサイディングボードと同様、裏面は断熱材や防水フィルムで構成されています。アルミニウムは非常に軽い金属です。アルミサイディングの重さは、セラミックなどの窯業(ようぎょう)系サイディングの1/8程度です。既存の外壁の上から重ねてサイディングボードを張るとなると、どうしても建物にかかる荷重が気になりますが、軽いアルミサイディングなら心配いりません。
ニチハ株式会社より引用
窯業(ようぎょう)系サイディングは、セメントに繊維を混ぜてパネル状に成型したものです。多くの住宅で採用されている外壁材で、とにかくデザインが豊富です。カバー工法のカバー壁としても使用できますが、重さがあるため既存の外壁材がサイディングボードの場合にはアルミサイディングの方がおすすめです。
ニチハ株式会社より引用
カバー工法では以下のようなメリットがあります。ぜひ参考にしてください。
カバー工法では既存の外壁の上から張りつけるカバー壁の断熱材に加え、既存の壁とカバー壁の間にわずかに空気層ができるため、高い断熱性が期待できます。近年では断熱効果のある塗料も製造されていますが、カバー壁は塗膜に比べるとより高い断熱効果が期待できます。
既存の外壁材の上から壁を張りつけると壁に厚みが増すため、外からの音が伝わりにくくなります。幹線道路沿いなど、外からの騒音を受けやすい地域にお住まいの方は遮音性も期待できます。
壁の厚みが増すということは、壁の強度が高まるということにもなります。外壁材が二重になるイメージですので、雨水の侵入などもシャットアウトします。ただ注意しておきたいのは、おうちの構造に手を加えるわけではないので、耐震性が上がるということではありません。
今回は外壁メンテナンスの「カバー工法」についてお伝えしました。「壁の上から壁を張り付けるなんて大丈夫?」と思った方もいらっしゃるかも知れません。しかしカバー工法は、外壁材の軽量化やアルミサイディングのデザインが増えたことから、近年人気のある施工法です。愛着ある大切なおうちを長持ちさせるため、外壁メンテナンスは必要不可欠です。外壁メンテナンスをされる時にはぜひ「カバー工法」をご検討ください。
リフォームを満足いくものにするためには、事前のヒアリングが重要です。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリング・施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!
施工の内容や工事費用や工事日数、ご不明な点やご心配な点、気になった点はどんな小さなでも遠慮なくお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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外壁塗装工事の流れを徹底解説!
投稿日 2022年6月6日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、佐々木です。
マサキホームでは日々たくさんの外壁塗装工事の依頼をお受けしていますが、依頼されるお客様にとって、外壁塗装工事はそう頻繁に経験されるものではありません。「塗装が傷んできたから工事を依頼したいけど、実際に職人さんが出入りして家をどうされるのかちょっと不安……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんなお客様の不安を取り除くため、工事のご依頼をうけてから工事が完了するまでには実際にどのようなことが行われるのか?その流れを徹底解説します。これから外壁塗装工事お考えの方はぜひご参考にしてください。
外壁塗装の一番わかりやすい効果は「見た目が綺麗になる」ということではないでしょうか。しかし、外壁塗装は決して色褪せた外壁を綺麗にすることだけが目的ではありません。ここでは外壁塗装の目的についてお伝えします。
▣外壁の劣化を防ぐ
外壁に発生するひび割れや剥離を放っておくと、そこから雨水が建物の中に侵入してしまいます。そして雨漏りや躯体の腐食の原因となり、建物に深刻なダメージを与えてしまいます。水分を含んだ木材はシロアリやダニを発生させる原因にもなります。外壁塗装工事の際には傷んだ下地を補修する工程を必ず実施します。その工程で、普段の生活している中では気づきにくい外壁のダメージも見つけて即対応します。外壁塗装工事には「メンテナンス」の役割も大きく含まれています。
▣外壁を保護する
建物は毎日雨や紫外線を浴びているため、塗装は知らず知らずのうちに劣化しています。塗装でコーティングすることによって、外壁を守ることができます。人間に例えると、日焼け止めクリームで皮膚を保護するようなものですね。
▣外壁に機能をプラスする
外壁塗装に使用される塗料には、外壁の汚れをつきにくくするものや、カビや苔を発生しにくくするものがあります。そんな塗料を使用すれば外壁を洗浄する手間やお金を節約できます。ほかにも遮熱・断熱効果がある塗料がありますが、室内の温度上昇・低下を軽減させられます。電気代の節約や省エネにもつながりますし、生活が快適になりますね。
▣資産価値を守る
たとえば車でも、売却時に整備点検記録簿などでメンテナンスの履歴がわかれば査定額が上がると言われています。これを家に当てはめて考えると、外壁塗装などのメンテナンスが定期的に行われている住まいは、そうでない住まいよりも資産価値があるということになります。中古物件の購入をするとき「手入れが行き届いたおうち」だと安心ですよね。
▣外壁塗り替え時期の目安
新築時に塗られている塗料で5~7年、塗り替えした塗料で10年程度が寿命と言われています。30年が寿命と言われている日本の木造住宅ですが、こまめにメンテナンスをすることで住まいの寿命を延ばすことが可能です。
外壁塗装は季節や天候によって左右されますが、だいたい10日間ほどの工期が必要です。
ここでは実際に外壁塗装の依頼をされてから工事が完了するまで、どのようなことが行われるのかを解説します。
①ご近所へのごあいさつ
外壁塗装工事の騒音やにおい、職人の出入りで、期間中ご近所の方にはどうしてもご迷惑がかかってしまいます。事前にごあいさつに伺って工期や工程をご説明させていただき、苦情やトラブルを未然に防ぎます。
②足場の設置
職人が作業するための足場を組みます。金属製の足場部材を積んだトラックの出入りや、足場の組み立てで、この工程は結構な音が出ますのでご了承ください。
③養生シートの設置
この工程の後に行う高圧洗浄や塗装の時に、水や塗料が飛び散らないための飛散防止ネット、塗装しない箇所へのビニールシートなどを貼ります。足場の外側に養生シートが架かると見た目にも「いよいよ外壁塗装工事が始まる!」という雰囲気になります。
➃高圧洗浄
外壁に付いたホコリや汚れ、すでに塗られている塗料が劣化して粉状になっているものを高圧洗浄で洗い流します。この作業をしっかりしておかないとせっかく塗装をしても塗料がうまくのらず、仕上がりが悪くなってしまいますので、時間をかけて丁寧に行います。洗い流した後は乾燥にもしっかり時間をかけます。
⑤下地補修
塗装の下処理です。シーリング材 (サイディングボードの継ぎ目を埋めるゴム状の目地材) の充填、剥がれた塗料の除去、サビ止めの塗装、下地の調整など、新たに塗る塗料の密着性を高めるための下準備です。この作業も仕上がりを左右する重要なものです。
①下塗り
まず下塗りで塗装面を整えて、上塗りの密着性を高めます。
この作業で使用される材料は、下地の種類や上塗りに使う塗料によって異なります。主に以下の材料が使用されます。
・シーラー ・・・ 下地と塗料を密着させる役割をします。
・プライマー ・・・ シーラーと同じような役割ですが、外壁以外の鉄部等にも使用されます。
・フィラー ・・・ 粘度が高く、パテのような役割をします。モルタル外壁材にクラック(ひび)がある場合や、下地の凹凸を均す時にも使用されます。
➁上塗り
下塗りが終わったら、上塗りをします。通常2回塗料を塗りますが、塗料によってはそれ以上塗る場合もあります。
③付帯部の塗装
屋根や外壁以外の部分に塗装をします。軒天、雨樋、雨戸、水切り、破風などです。防水やサビの進行を抑える役割があります。
➀点検
お施主様にお立合いいただき、塗装に不備がないかを一緒に確認していただきます。その場で気づきのことがあればお伝えください。もし、後日お気づきになったことがありましてももちろん対応させていただきますので、小さなことでもご遠慮なくお申し付けください。
➁足場解体
シートを外し、足場を解体します。塗装が終わって新たに生まれ変わったご自宅がお目見えする瞬間です。お施主様に喜んでいただけるととてもやりがいを感じます。
今回は外壁塗装工事の流れについてお伝えしました。外壁塗装工事は暮らし続けていくうえで欠かせない工事ですが、住んでいる方が判断しない限りいつまでも実施されることはありません。大切なご自宅を長持ちさせるためにも適切なタイミングで塗装しましょう。また外壁塗装はDIYではなかなか難しい工事でもありますので、信頼のおける業者選びが欠かせません。実績豊富なマサキホームなら必ずお役に立ちますので、外壁塗装はぜひマサキホームにお申しつけください。ご依頼お待ちしております!
外壁塗装は、ただペンキを塗る作業ではありません。日々進化する塗料への知識と、熟練の技術が必要になります。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧に施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!
施工の内容や工事費用や工事日数、ご不明な点やご心配な点、気になった点はどんな小さなでも遠慮なくお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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マサキホーム㈱ お問合せ窓口 担当 山根
光触媒塗料で外壁を綺麗にしてもらおう!?
投稿日 2022年4月30日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社の山根です。
春先から梅雨入りにかけては、一年の中で一番外壁塗装をされる方が多くなる時期です。夏に向けて雨が多くなる時期に備えるという理由もありますが、施工時に窓を養生するので、窓の開閉やクーラーの使用ができないタイミングがあるからです。そのため暑くも寒くもない時期がお施主様にとっても職人にとっても好ましい時期となります。しかしこの時期以外でももちろん外壁塗装はお受けできますので、いつでもお気軽にご相談くださいね!
今回は外壁塗装に使われる塗料の中で「光触媒塗料」についてお伝えします。さまざまな外壁用塗料がある中で、光触媒塗料にはどのような特徴があるのでしょうか?おうちの外壁塗装をお考えの方はぜひご参考ください。
光触媒塗料は、塗料の中に含まれている二酸化チタン(TiO2)が太陽光(紫外線)に反応し、活性酸素を発生させ、外壁につく排気ガスなどの汚れをセルフクリーニングしてくれる優れものです。そして分解した汚れは、雨が降った時に洗い流されます。言わば雨が降るたびに外壁が綺麗になる塗料なのです。
光触媒塗料は「親水性」といって、水が外壁の表面になじむ状態になります。外壁の表面で水が膜のように広がり、壁の汚れの下に入り込んで汚れを浮き上がらせて流します。この「親水性」と対照的なのが「撥水性」です。こちらは水を弾いて「汚れを寄せ付けない」というイメージです。
光触媒塗料のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?ご紹介します。
①外壁につく汚れを落としてくれる
前項でもお伝えしたとおり、光触媒塗料の最大のメリットは雨が降るたびに外壁の汚れが流れ落ちるセルフクリーニング作用といえるでしょう。この作用により外壁を長く美しく保つことができます。
②メンテナンスがほぼいらない
汚れがつきにくいので、外壁のメンテナンスの手間がかかりません。メンテナンスの時間が取れない方、洗浄の頻度を少なくしたい方にはおすすめです。
③耐久性に優れている
光触媒塗料の耐用年数は約15年~20年と言われています。他の塗料は紫外線を浴びることによって劣化しますが、光触媒塗料はその紫外線を利用して外壁を綺麗にするため、長くおうちを守ることができます。
④地球環境に配慮している
光触媒塗料を塗った外壁に太陽光が当たると活性酸素が発生します。光化学スモッグの原因となる物質を酸化させ、除去することができます。空気を浄化させるという点では、環境にもやさしい塗料だと言えるでしょう。
⑤防臭・防カビ・防藻効果がある
臭いを分解する、カビに強い、苔が付きにくいといった効果が期待できます。
光触媒塗料のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?ご紹介します。
①コストが高い
光触媒塗料は他の塗料に比べるとコストが高くなります。費用が高くなる理由としては、販売されてからあまり年数が経っていない、比較的新しい商品だからということでしょう。具体的な費用の相場は後述します。
②職人の技術が必要
光触媒塗料は他の塗料と比べると粘度が低く、サラサラとした質感です。非常に垂れやすいため、塗るのに技術を要します。光触媒塗料の扱いに慣れた、実績のある施工業者を選びましょう。
③乾燥に時間がかかる
光触媒塗料は他の塗料と比べると乾燥に時間がかかるほか、施工時の天候や気温などにも注意が必要です。
④外壁の色が限られる
光触媒塗料は白っぽい、明るい色には効果を発揮しやすいのですが、黒っぽい、暗い色では効果を発揮しません。そのため「今度の外壁塗装はダークな色にしたい!」という方には他の塗料をおすすめします。
⑤仕上がりにツヤがない
光触媒塗料の塗面にはツヤがなく、マットな仕上がりになります。仕上がりにツヤがほしいという方には不向きな塗料です。塗膜も固いため、アクリル系の塗料に比べるとひび割れを起こしやすいと言えます。
⑥太陽光が当たらない場所では効果がでにくいことがある
光触媒塗料は、基本的に太陽光(紫外線)が当たることによって汚れを落とします。そのため日照時間の短い北側の外壁や、日当たりのよくない場所では効果をじゅうぶんに発揮できません。現地調査の時だけでは業者の方も把握しきれないので、日頃から日の当たり具合を知っておく必要があります。
⑦屋根には施工できない
光触媒塗料には屋根用タイプが販売されておらず、屋根には他の塗料を使用しなければいけません。屋根の塗料を選ぶ際はその後のメンテナンス時期を揃えることを考えて、光触媒塗料と同じぐらいの耐用年数の塗料を選びましょう。
代表的な光触媒塗料は以下のとおりです。
①ピュアコート(株式会社ピアレックス・テクノロジーズ)
1㎡あたり約3,000円
②エヌティオ(日本特殊塗料株式会社)
1㎡あたり約3,500円
③アパタイト光触媒塗料(株式会社ニュートラル)
1㎡あたり約2,000円
以前は、TOTOの子会社であるTOTOエクセラ株式会社が「ハイドロテクトコート」という商品を生産・販売していましたが、2017年に販売終了しています。
光触媒塗料の費用相場は1㎡あたり3,500円~5,000円です。
ちなみに他の塗料の費用相場と比較すると
・光触媒塗料 3500~5,000円
・アクリル塗料 1,000~1,500円
・ウレタン塗料 1,500~2,500円
・シリコン塗料 2,500~3,500円
・フッ素塗料 3,500~5,000円
・無機塗料 3,500~5,000円
外壁塗装で利用されることが多いシリコン塗料など比べると、光触媒塗料の費用相場が高いことがわかります。
今回は光触媒塗料についてお伝えしました。太陽光と雨の力で外壁をセルフクリーニングしてくれる光触媒塗料は、一口で言うと「汚れ防止」を重視される方におすすめの塗料です。外壁用塗料の中でも特殊塗料と言われる光触媒塗料は、業者によっては対応していないところもありますし、施工の難しさからおすすめしないというところもあります。しかしお伝えしたように、光触媒塗料の機能には、地球環境への配慮など他の塗料に見られない素晴らしい点もあり、今後の進化に期待できる塗料とも言えるでしょう。一部の光触媒塗料では遮光効果も期待できるそうで、昨今の気温上昇に大きく役立つ塗料になるかも知れません。外壁用塗料にはさまざまな特徴があることから、何を選ぶか非常に悩ましいところです。そして塗料選びも大切ですが、選んだ塗料の性能をじゅうぶんに活かしてくれる業者選びはもっと大切です。信頼できる業者を選び、そして納得されたうえで決定されることをおすすめします。
外壁塗装はただペンキを塗る作業ではありません。日々進化する塗料への知識と、熟練の技術が必要になります。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧に施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!
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外壁用塗料にはどんな種類があるの?徹底比較!
投稿日 2022年4月25日
こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、大平です。
ふと、ご自宅を見上げた時に「外壁が汚れてきたな……」「外壁が色褪せてきたな……」などと感じると、ぼちぼち外壁塗装のタイミングです。外壁の劣化って、一度気にしだすとどんどん気になりませんか?劣化した外壁は放っておいても勝手に綺麗な状態に戻ることはありません。おうちを維持するために必ず実施しなければならないメンテナンスです。おうちの劣化が進んでしまう前に、外壁塗装でおうちをリフレッシュしましょう!
今回は外壁用の塗料の種類についてお伝えします。外壁用塗料にはそれぞれの特徴がありますので、ご自身のおうちに一番合った塗料を選びましょう。これから外壁塗装をお考えの方は必見です。
では早速、外壁用塗料の種類とその特徴をご紹介します。
➀ウレタン塗料
ウレタン塗料は一般的によく使われている塗料です。シリコン塗料が一般的になる前に普及していました。塗料の伸びがよく、塗面にツヤがあるのが特徴です。現在は外壁に使われることは少なくなりましたが、その密着性を活かして、雨どいや手すりなど湾曲した部分によく使用されています。
〇ウレタン塗料のメリット ・・・ コストがかからない。施工がしやすい。
〇ウレタン塗料のデメリット ・・・ 耐久性が低い。防汚性が低い。
〇耐用年数 ・・・ 約5~7年
日本ペイント株式会社より引用
②シリコン塗料
シリコン塗料とは、アクリル樹脂とシリコン樹脂を混合して作られている塗料です。ウレタン樹脂に比べると耐久性があります。価格と耐久性のバランスから、近年では最もポピュラーな塗料となっています。カラーバリエーションが豊富で、仕上がりの多くにツヤが出ることも特徴です。製品のラインナップも多いので、お好みのデザインに合うものを見つけやすいのではないでしょうか。
〇シリコン塗料のメリット ・・・ コストが抑えられる。ウレタン塗料よりも汚れにくい。
〇シリコン塗料のデメリット ・・・ 耐久性がやや低い。塗膜に伸縮性がないため、ひび割れを起こしやすい。
〇耐用年数 ・・・ 約7~10年
日本ペイント株式会社より引用
③ピュアアクリル塗料
ピュアアクリル塗料とは、オーストラリアの塗料メーカー「アステックペイント」が製造している塗料です。アクリル塗料の純度を上げて耐久性を高めています。耐用年数が約15年と、普通のアクリル塗料より長くなっています。防水に長けた高弾性でもあるため、水の侵入を防げると言われています。発色もよく、ほとんどの外壁材に塗ることができます。全体的にバランスのとれた塗料です。
〇ピュアアクリル塗料のメリット ・・・ 耐久性が高い。防水性が高い。弾性が高い。遮熱性が高い。
〇ピュアアクリル塗料のデメリット ・・・ コストが高い。弾性が高いため、膨れが起きやすい。純度の高い樹脂を使用している水性塗料のため、冬場は工期がかかる。
〇耐用年数 ・・・ 約15年
株式会社アステックペイントより引用
➃フッ素塗料
フッ素塗料とは、フッ化カルシウムを主成分とした塗料です。フッ素の撥水性で汚れを弾いてくれるので、防汚性に優れています。紫外線による劣化にも強いため、耐候性を重視する方におすすめです。長期間にわたり建物を保護できます
〇フッ素塗料のメリット ・・・ 耐久性・耐候性が高い。退色もツヤ引けも少ない。
〇フッ素塗料のデメリット ・・・ コストが高め。塗り替え時に専用の下地材が必要。(塗料を弾いてしまうため) 塗膜が固く、ひび割れを起こしやすい。
〇耐用年数 ・・・ 約15年
日本ペイント株式会社より引用
⑤ラジカル塗料
ラジカル塗料とは、ラジカル制御型の酸化チタンを使用した塗料です。「ラジカル」というのは塗料の成分ではありません。アクリル塗料やシリコン塗料をベースに、特殊な成分を配合することでラジカル塗料となります。大きな特徴としては、外壁塗装が劣化した時に起こるチョーキング現象(外壁を触ると白い粉がつく現象)の発生を抑制します。耐候性に優れた塗料です。
〇ラジカル塗料のメリット ・・・ 比較的コストが安く高性能。チョーキング現象が起こりにくい。
〇ラジカル塗料のデメリット ・・・ 比較的新しい塗料のため、施工実績が少ない。濃い色の外壁には効果を発揮できない。
〇耐用年数……8年~16年
日本ペイント株式会社より引用
⑥無機塗料
無機塗料とは、無機物質を主成分とした塗料です。無機とは炭素を含まない化合物のことで、ガラスや鉱石のように紫外線に分解されないものを指します。無機塗料は例えるなら、外壁をガラスコーティングするようなイメージです。そのため耐久性や美観性にとても優れています。
〇無機塗料のメリット ・・・ 耐久性が高い。防汚性が高い。
〇無機塗料のデメリット ・・・ フッ素塗料と同様、塗り替えの時に専用の下地材が必要。塗膜がとても固くひび割れしやすいので、モルタル壁などには不向き。
〇耐用年数 ・・・ 約15年
日本ペイント株式会社より引用
いくつかの外壁用塗料をご紹介しましたが、ではその中からどのようにして外壁用塗料を選べばよいのでしょうか?
➀コストで選ぶ
「とにかくコストを抑えたい」「スタンダードな塗料でいい」ということであれば、シリコン塗料がおすすめです。前項でもお伝えしたように、シリコン塗料は近年最もポピュラーな外壁用塗料となっています。
②耐久年数で選ぶ
外壁塗装は1回限りではありません。10年後、15年後にはまた外壁塗装の時期がやってきます。次の外壁塗装の時期をいつにするかで、今回の塗料を選ぶという方法もあります。ただ、耐久年数が長いとされる塗料ほど価格が高い傾向にあります。
③塗料の性能の特徴で選ぶ
「汚れやすい・汚れにくい」「防水性が高い・低い」「塗膜がひび割れにくい・ひび割れやすい」「仕上がりにツヤが出る・ツヤが出ない」など、ご自身のこだわりから選ぶこともできます。今回ご紹介した外壁用塗料以外にも「遮熱性がある塗料」「防藻性のある塗料」なども存在します。外壁塗装によって、おうちのどういった点を改善したいか?と考えてみるのもいいかも知れません。
今回はさまざまな塗料の特徴、メリットやデメリットについてお伝えしました。
外壁用の塗料は日進月歩で進化しています。今後も優れた商品がどんどん新しく開発されることでしょう。今回ご紹介した中にも、販売されてからの歴史が浅く、どこの業者もまだ施工実績が少ない商品というがいくつかありました。外壁塗装は施工する人の技術によって、おうちの寿命が左右される重要な作業です。どんなにこだわって塗料を選んだとしても、施工に問題があれば、塗料の性能をじゅうぶんに活かすことはできません。それゆえ塗料を選ぶのと同じぐらい業者選びも重要なポイントです。信頼できる業者を選び、そして納得されたうえで決定されることをおすすめします。
外壁塗装はただペンキを塗る作業ではありません。日々進化する塗料への知識と、熟練の技術が必要になります。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧に施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!
施工の内容や工事費用や工事日数、ご不明な点やご心配な点、気になった点はどんな小さなでも遠慮なくお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
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おすすめの外壁材!窯業系サイディングの特徴をくわしく解説
投稿日 2022年4月15日
こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の柳沢です。
外壁のリフォームをお考えの方は「窯業系サイディング」という言葉を耳にされる機会があるのではないでしょうか。
実は日本で一番多く使用されている外壁材は、窯業系サイディングです。他の外壁材と比較すると、比較的安い工事費で工期も短い窯業系サイディング。
そこで、今回の記事では窯業系サイディングの特徴と知っておきたいメリットやデメリットについて解説していきましょう。
外壁のリフォームを計画されている方、必見の内容となっています。
窯業系サイディングとは、セメント約80%、木材繊維など約20%を原料として薄い板状に加工した外壁材を指します。「窯業系」という名前のとおり、製造中に窯で高熱処理をする過程があることから「窯業系サイディング」と名付けられました。
モルタル外壁などとは異なり、一定の規格と品質を保つため工場生産されているのも窯業系サイディングの特徴の一つです。そのため、品質が非常に安定しており、現場での施工はボードを組み立てるだけです。
職人の腕によって差が大きくなりやすいモルタルの外壁と比べると、仕上がりが安定しやすいのも注目されています。また、カラーやデザインのバリエーションの豊富さは外壁材の中で一番。多彩なスタイルの住宅外観に合った製品が必ず見つかります。
一方で、セメントを原料として塗料を吹き付けて仕上げた外壁材のため、定期的なメンテナンスや塗装が必要です。
日本の外壁材のシェアトップは窯業系サイディングです。どのようなメリットがあるのかご紹介していきましょう。
窯業系サイディングの最大のメリットといえば、豊富なカラーとデザインバリエーションがあげられます。主な原料はセメントと木材繊維、そして工場で塗装されるため、タイル調から木目調などさまざまな製品がそろっているのが特徴です。
外壁材を選ぶときには、屋根や外構とトータルでコーディネートしたいですね。色の種類も細かく設定されている窯業系サイディングなら、理想の住宅外観が実現できます。非常に自由度が高い外壁材といえるでしょう。
工場で安定して大量生産されている窯業系サイディングは、他の外壁材と比較すると初期費用が安いのもメリットです。
たとえば、30坪の一般住宅の外壁張り替えリフォーム工事をおこなう場合の費用相場は、約180~250万円といわれています。工事の施工についてもサイディングボードを外壁に張り付ける簡単なものとなるため、人件費がおさえられることも理由の一つです。
工場から出荷された窯業系サイディングは規格が統一されているので、現場での施工が他の外壁材と比べると簡単です。窯業系サイディングを使った外壁リフォームの工期はおよそ30日程度と短いのが特徴です。施工期間が短いことは、リフォーム工事費用をおさえる要因の一つになります。
窯業系サイディングは、建築基準法で定められている試験に合格した、不燃材料や準不燃材料として認められている外壁材です。
不燃・準不燃材料とは、火災などで加熱された場合に、一般の建築材料と比べて発火するまでの時間が長い材料を指します。建築基準法では、不燃材料は20分以上、準不燃材料は10分以上、燃焼や変形、そして溶解しないものと定めています。
大切な住まいを延焼の危険から守ってくれる外壁材はとても頼りになる存在ですね。
窯業系サイディングをリフォーム工事の外壁材として検討するときには、デメリットについてもしっかり把握しておく必要があります。
工場から運搬されてきた板状の窯業系サイディングは、現場で「釘留め工法」や「金具留め工法」で施工されます。どちらの工法でも最後はサイディングの隙間や目地をシーリングで埋めることになります。充填剤であるシーリングは5~10年ごとにメンテナンスをおこなうのがおすすめです。
また、表面を塗装で仕上げている窯業系サイディングは、表面の塗装を塗り替える必要もあります。近年、メンテナンスの頻度が低い、高耐久性能を持つ塗料で仕上げた窯業系サイディング製品やシーリングの必要性がない製品も開発されています。価格は上がりますが、メンテナンスの間隔を開けたい場合は、そのような製品の採用も検討してみてはいかがでしょうか。
窯業系サイディングの原料はセメントです。セメント自体の性質として、熱を吸収しやすいことがあげられます。そのため、特に夏場は直射日光や気温の上昇とともに、窯業系サイディングが熱を蓄積してしまいます。外壁が熱をためると室温が上昇し、エアコンの使用頻度が上がってしまいます。
そこで注目したいのが、遮熱効果や断熱効果のある塗料を使用した窯業系サイディングです。やはり初期費用は上がりますが、日当たりがよい住宅などでは特に採用を検討するのをおすすめします。
窯業系サイディングは塗装によって防水性能を保っている外壁材です。窯業系サイディングの塗装の劣化が進むと、風雨の影響が住宅内に及ぶ可能性が高いです。外壁の下地材まで影響を受けることを防ぐためにも、こまめな点検やメンテナンスが必要になります。
《 窯業系サイディングと金属系サイディングの比較 》
主な金属系サイディングとしては、ガルバリウム鋼板があげられます。メンテナンスフリーとはいえませんが、塗り直しまでの期間が長くまた、軽量なので住宅全体の耐震性を高めたい場合におすすめの外壁材です。
一方、デザイン性には偏りがあり、シャープなスタイルやモダンなスタイル以外の外観には合わせづらい点がデメリットですね。
《 窯業系サイディングと樹脂系サイディングの比較表 》
樹脂系サイディングは施工業者が限られるという大きなデメリットがあります。取り扱いが少ないという点から、初期費用が高くなりやすい外壁材です。また、デザインのバリエーションも少なく、使用できる住宅が限られてしまいます。
《 窯業系サイディングと木質系サイディングの比較表 》
木質系サイディングの魅力といえば、木材が持つ雰囲気を最大限に生かせることでしょう。人工的に作られた木目調では再現できない風合いは根強い人気があります。
しかし、腐食に弱いためメンテナンスが欠かせないことや、初期費用が高額になるなどのデメリットがあります。
外壁材として日本でもっとも使用されている窯業系サイディングについて、特徴とメリット・デメリットをくわしくご紹介してきました。
豊富なカラーとデザインがそろっていて、初期費用がおさえられる窯業系サイディングは、やはり魅力的な外壁材ですね。
ぜひ外壁リフォームをおこなって、おしゃれな住まいの外観を実現してください。
リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足していただけるものになると思います。
施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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住まいのスタイルに合わせたおしゃれな外壁の色選び
投稿日 2022年2月10日
こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の眞下です。
築年数が10年を超えると外壁の手入れを考える時期に差しかかります。定期的にメンテナンスをすることで、住まいを長持ちさせられます。外壁のメンテナンスは住宅の外観を大きく変えるチャンス。
どんな色の外壁にするかお悩みのあなたへ、塗装やサイディングの張り替えのときに役立つおしゃれな色の選び方を特集していきましょう。
ホワイトに少しイエローを加えたベージュは、外壁で一番人気のある色です。和風の住宅から洋風の家まで幅広く使用されていて、スタイルを選ばずに似合う色といえます。ホワイトやブラックの外壁と比べると、ベージュは汚れが目立ちにくいところがおすすめです。外壁の色を考えるときには、周辺の環境に馴染むかどうかが重要です。ベージュの外壁は街並みにおしゃれに溶け込んで、庭木などのグリーンとも相性がよいのも特長の一つと考えられます。また、ベージュはいっしょに組み合わせて配色できるカラーがたくさんあります。たとえば、同系色のブラウンやホワイトはもちろん、ピンクやグレーカーキをアクセントに加えることでさまざまなスタイルにあうおしゃれな外観を作り出せますよ。
近年よく見かけるようになった外壁の色にネイビーがあります。上品でさわやかな印象がある紺色はダークトーンの外壁の代表色です。特に落ち着いた外観にしたいけれど、ブラックまでいくと重くなってしまうと悩んでいる方はネイビーに落ち着くことが多いですね。
ブルー系の色には心身を落ち着けてリラックスさせる効果があります。そのため、明るいトーンの外壁が多い中に紺色の外壁の住宅があっても、ホワイトと組み合わせて清潔感を出すなど工夫すると違和感がありません。
また、縦の2パターンで色を分けるときやフラットな屋根との組み合わせでもネイビーは活躍してくれるおすすめの色です。淡い水色を合わせるとさわやかさが増しますし、グレーと組み合わせると大人っぽくて洗練された印象の外壁になります。
グレーはライトグレーとダークグレーで大きく印象が変化するカラーです。他の色にもいえることですが、外壁の色はできるだけ広い面積のサンプルで確認することがとても重要です。
グレーの最大の特長は汚れや経年劣化が目立ちにくい点です。また、周囲の環境にも馴染みやすく調和しやすいカラーといえますね。
外壁でよく使用されるベージュと比較すると、グレーの外壁はシンプルでモダンな印象に仕上がります。
ダークグレーは部分的にアクセントとして取り入れて、スタイリッシュに仕上げる最近人気の色です。一方、ライトグレーの面積を広くすると優雅でエレガントな雰囲気がプラスされますね。
モダンスタイルの家の外壁として人気が高いのはブラックです。キューブタイプの住宅や片流れ屋根との相性がよく、とてもカッコいい印象に仕上がります。
モダンな雰囲気を高めたい場合にはホワイトと組み合わせるのがおすすめです。周りの環境に馴染ませたいときには、木材や木目調の色を合わせるとやわらかくて落ち着いた印象になって、黒のとがった感じをやわらげることができます。
引き締め効果が大きいブラックは狭小地の住宅の圧迫感を減らしてくれます。一方で、ブラックを外壁に使用すると、熱を吸収してしまうデメリットがあります。通気層をしっかりと設けて室内環境への影響を減らすように工夫することが大切です。
また、ブラックの外壁は他の色と比べて紫外線の影響を受けやすく劣化しやすいというデメリットがあります。美しい外観を保つためにはメンテナンス周期を早めに考えなければいけません。
モダンスタイル住宅の外観は、機能的かつ合理的なデザインで幾何学的な要素が取り入れられています。すっきりとしたモダンスタイルの住まいに似合う外壁の色は、無彩色の「白」「グレー」「黒」または、ダークトーンのカラーです。
また、使用する色の数もシンプルにしぼり込んで2色以内で構成するのがおすすめ。
カーキやベージュなどのアースカラーを使うと、おしゃれですがモダンスタイルの住宅の印象からは離れていってしまうでしょう。
使用する色の明度の差は大きくするか最小限にとどめたほうがよりモダンな雰囲気になります。
和モダンスタイルの住宅では、ホワイトとダークブラウンやホワイトとダークグレーの組み合わせがスタイリッシュですね。
キューブタイプやシャープな片流れ屋根の住宅では、ダークグレーやブラック、またはネイビーを使用する例も多いです。
外壁の色選びは窓枠との相性も重要ですね。窓枠の色をしっかりと確認してから外壁の色を決めるようにしましょう。
ナチュラルなスタイルの住宅は、自然素材を使用したデザインが多いですね。そのため、自然界にある木や土をイメージさせてくれる、いわゆるアースカラーの外壁が一番似合います。
具体的には「アイボリー」「ベージュ」「ブラウン」と、彩度を落としたトーンの色を組み合わせると、ナチュラルスタイルの家にあう外壁の色になります。色の彩度とは「鮮やかさ」のことです。華やかで明るい色よりも落ち着いた色を使うとナチュラルな雰囲気を大切にできますね。
黒や鮮やかな色を使用する場合には、部分的なアクセントにとどめるのがおすすめです。また、サイディングであればレンガ調や木目調のものを使うとよりナチュラルな雰囲気になりますよ。
外壁をリフレッシュして、あこがれの北欧スタイルの住まいを手に入れてみませんか。ノルウェーやデンマーク、フィンランド、スウェーデンなどの北欧の国は、日本と同じように森林が多く、木造の住宅が多いという共通点があります。日本にも多い切妻屋根も北欧スタイルとの相性がいいですよ。
外壁の色をコーディネートすることで、おしゃれな北欧風の住宅に暮らすことができます。北欧風の色使いの基本は彩度を落としたグレイッシュなトーンです。
たとえば、グレーとベージュを混ぜた色合いの人気のグレージュや、同じブルーでも鮮やかすぎないグレージュブルー、濃色系ではチャコールグレーなどがあげられます。このようなグレイッシュトーンのカラーは日本の街並みにも溶け込みやすいです。
また、外壁と合わせて窓枠や玄関ドアをリフォームすると、さらに北欧風な住宅に近づけることができます。北欧ナチュラルスタイルでは天然の木の色に近いブラウンを、そして、北欧モダンスタイルでは清潔感のあるすっきりとしたホワイトを窓枠と玄関ドアに取り入れるのがポイントです。
外壁のリフォームは家の印象をガラリと変える大きなイベントです。毎日眺める住まいの外観は理想のスタイルに近づけたいですよね。
外壁の色のそれぞれのイメージや特徴をつかんでおくと、リフォームするときに必ず役立ちます。同じ色でも明度や彩度によって印象は大きく異なってきます。外壁をリフォームするときには、リフォーム業者を通して同じ色を使用した施工例や大きな面積のサンプルを確認させてもらいましょう。外壁をリフォームして思い描いていたあこがれの外観を手に入れてくださいね。
リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足していただけるものになると思います。
施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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外壁塗装は必要?大切な住宅を守る外壁塗装!10年が検討時期の目安
投稿日 2022年2月5日
こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の代表・山根です。
今回は「外壁塗装って必要なの?」ということについて。
住宅に住み始めてしばらくすると、
「外壁塗装の時期ですよ!」
「今なら格安で外壁塗装ができます!」
などと、チラシが入っていたり、訪問セールスされたり…こんなことがありませんか?
そういわれても、見た感じ少し色あせはしているかもしれないけれど、外壁はまだきれいだし、塗装しなくちゃだめなのかしら?… 塗装って必要なのかしら?… と悩みますよね。
はい、外壁塗装は必要です!
塗装の目安は一般的に10年ぐらいといわれており、住宅を長持ちさせるために外壁塗装は大切なメンテナンスなのです。
そこで今回は、外壁塗装が必要な理由や外壁塗装の時期の見極め方についてお伝えします。
外壁塗装について解説する前に、外壁材の種類について知っておきましょう。サイディング外壁・モルタル外壁・ALC外壁の3つが現在よく使用されてる外壁材です。
それぞれの特徴をみてみましょう。
①サイディング外壁
サイディングとは、セメントと繊維物質を混ぜて板状に形成した外壁材のことです。デザインが豊富で軽いため、現在の戸建て住宅で主流の外壁材です。軽い素材のものは建物への負荷が少ないことから、耐震性が上がるため人気の外壁材となっています。
材質により、窯業(ようぎょう)系・金属系・木質系・樹脂系などの種類があります。近年では、金属系が軽量のため人気になりつつある傾向です。
②モルタル外壁
モルタルは、セメントに砂と水を加え練ったものです。このモルタルを、コテなどで塗り重ねてつくられたのがモルタル外壁です。コテの使い方次第では、凝った模様の外壁にもなります。
モルタルはつなぎ目のない外壁で目地がないため、コーキングの必要がないことが特徴です。モルタルは柔軟性に優れており耐火性があり、外壁の素材として使われています。
モルタル自体の防水性は低いのですが、防水塗装することで耐水性が向上します。
③ALC外壁
ALC外壁とは、軽量気泡コンクリートともよばれます。コンクリートでありながら、気泡の穴が内部にあるため、軽く水に浮きます。珪石・セメント・生石灰を主原料として、板状に形成された外壁材です。耐久性が強く、断熱性・耐火性に優れており、空気の層が音を遮断することで、遮音性が高いことも特徴です。
ALC外壁は、気泡がたくさんあることから吸水性が高く、水分が中に入るとひび割れや膨張するといったことが挙げられます。そのため、細かいお手入れを必要としますが、メンテナンス次第では耐用年数が50年ともいわれている外壁材です。
モルタル以外は、ボードになった外壁材をつなげて外壁が作られています。
外壁材の次は、塗装の役割についてです。
外壁塗装には外壁材を守る機能と美観を保つ役割があります。
➀守る役割
外壁材を守る役割には、防水と劣化の防止が挙げられます。
塗装すると、塗料の膜(塗膜)が作られ、雨や紫外線などの外的刺激から外壁材を守ります。イメージでいえば、車にワックスをかけたような感じといえばお分かりいただけるでしょうか。
雨や紫外線による劣化で塗膜が薄くなると、外壁材に水分が侵入して外壁材自体が傷んでしまう可能性があるのです。外壁材が傷んでしまうと、全て張り替えるか、今ある外壁の上に覆うように外壁材を貼り付けるといった大掛かりなリフォームが必要になってしまうのです。
そのため、定期的なメンテナンスとして外壁塗装が必要です。
➁美観を保つ役割
また、外壁塗装により住宅の外観の美観を保つ役割もあります。新たに塗装することで、外観をキレイにリフォームできます。現在のカラーと全く違うカラーを選択すると、住宅のイメージを変えることも可能なのです。定期的に外壁塗装をすることで外観を常にきれいな状態に保てるわけです。
現在お住まいの住宅に使用してある塗料によっても、塗装の時期が変わってきます。
これは、塗料の種類によって、耐用年数が違うためです。
一般的に使用されている塗料の種類と耐用年数は以下の通りです。
・アクリル塗料 … 5~7年
・ウレタン塗料 … 7~10年
・シリコン塗料 … 10~15年
・ラジカル制御型塗料 … 12~15年
・フッ素塗料…15~20年
このように塗料の種類によって耐用年数にばらつきがありますね。
10年くらい前に建築された住宅は、ウレタン塗料やシリコン塗料が多いため、そろそろ塗膜が薄くなっている時期だと考えられます。そのため、外壁塗装を検討する時期になっていると推測できるのです。
外壁を塗り替える時期の目安は、年数だけに限りません。外壁の状態から判断もできますよ。以下に外壁の塗装時期を知らせてくれるサインをいくつか紹介します。
➀チョーキング
外壁を手で触ったときに白い粉が手につく状態のことを、チョーキングといいます。これは、白い粉がチョークの粉に似ていることからそう呼ばれています。
外壁が紫外線を浴びると、塗料に含まれている成分の顔料が紫外線と反応し、粉に変化することから起こる現象です。外的刺激から守る力が弱くなっているサインなので、早めの塗装がおすすめです。
➁ひび割れ
モルタルに多くあらわれるひび割れは、クラックともよばれます。
クラックはひびの程度によって、ヘアークラックと構造クラックに分かれます。
ヘアークラックは髪の毛のような細いひび割れ、深いクラックは構造クラックです。
塗膜に弾性や伸縮性をもつ特徴のある下塗り剤の微弾性フィラーで補修できる場合もありますが、大きなクラックなどは、シーリング材で補修することになります。
クラックをそのままにしておくと、クラックから水分がモルタルの中に侵入したり、ひび割れがさらに大きく広がったりするため、早めのメンテナンスを考えたほうがよいでしょう。
➂コーキングの劣化
コーキングは、サイディング外壁やALC外壁に使用されているボードのつなぎ目(目地)に充填(じゅうてん)しているもののことです。目地から屋内に水分が侵入することを防ぐ役割をもっています。コーキングが劣化すると、亀裂(きれつ)がおこります。コーキングは7年くらいから亀裂が起こり始めます。亀裂をそのままにしておくと、亀裂から水分が入ってくる恐れがあるため、外壁塗装の際にコーキングを新しく打ち替えるのが一般的です。
➃色あせ
長年住んでいると、色あせには気がつきにくいものです。しかし、日々紫外線などの外的刺激を浴びている外壁は、気がつかないうちに劣化しているものなのです。可能であれば、以前の写真と現在の写真とを比べてみると色あせ具合がわかりますよ。
色あせも外壁の劣化のサインのひとつです。外壁自体に異常があるわけではないので、色があせているからといって、外壁塗装を急いでする必要はありませんよ。
➄カビやコケ
塗膜の防水機能が低下してくると、ジメジメした場所や日当たりの悪いところにカビやコケが発生してきます。カビやコケはどんどん広がる性質があることから、そのままにしておくと外壁材にまで浸食してしまう場合があるのです。
カビやコケが原因でアレルギー症状を引き起こす可能性もあることから、注意が必要です。
こちらでは、外壁塗装が必要な理由や外壁塗装の時期の見極め方についてお伝えしました。
住宅のメンテナンスには、外壁塗装が欠かせない大切なものだということがお分かりいただけたのではないかと思います。
大切な住宅をきれいに保ち、末永く住める家にするためにも、10年を過ぎたら外壁塗装を検討してみてくださいね
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